実証系の数式を多用する論文にはうってつけです。規範系だって便利です。でも、罫線機能は難しいかもしれない。
論文等を執筆する場合には、TeXを使っても、特に難しい問題はないかもしれない。
一番苦労するのは、講義用資料、特に簿記の資料を作るときだろう。なにせ、やたら罫線を引かなければならないからだ。一番の難点は、斜線である。
簿記特有の表現といえば、T字勘定であろう。
T字勘定を書く場合、筆者はtabular環境を利用している。しかし、この場合、いくつかの問題点がある。また、折角ならば綺麗に出力したいので、見栄えにもこだわりたい。
用紙の横にいくつかのT字勘定を並べる場合。1つのtabular環境で1つのT字勘定を作成してしまうと、T字勘定は縦に並んでしまう。そこで横に並べる場合には、tabularのセルの数を増やして対応するかminipage環境を使って並べる方法が考えられる。
T字勘定の摘要欄と金額欄の記入がある場合。金額欄は、右寄せの指定をすればいいが、摘要欄に記入する相手勘定科目は左寄せや中央寄せでは、文字数によって、バランスを欠く。特に借方と貸方に記入される勘定科目の文字数が異なると、T字勘定自体の左右の長さが変わってしまう。そこで便利なのが、prkintou.styをもちいて均等割り付けする方法である。
T字勘定のもっとも難しい点は、締め切る際の斜線である。こればかりは未だ良い方法が見つからない。
誰か斜線の上手な引き方を教えて下さい。
ちなみに、slashbox.styを使った斜線を引く方法だと、picture環境の影響らしく、カラムサイズがそこだけ大きくなり、あまりいいバランスにはなりません(サンプルdvi参照)。